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「プチプチ」といえば、あの梱包材に使われるビニールシートです。「気泡緩衝材」が正式名なのでしょうか。


英語では、bubble wrap。もともとブランド名だそうです。実は、最近まで知る機会がありませんでした。翻訳でも会話でも、英語では「プチプチ」が出てこなかったので。


「プチプチ」はすばらしい命名だと思います。「擬態語」が多い日本語の特徴ですね。ただ英語ももともと「擬態語」や「擬声語」がもとになっている単語はけっこう多いのです。


風の wind も、「ビュービュー」という風の音が語源になっていると聞きます。擬音語だとすぐわかるのは、blink 「点滅する」、murmur 「ブツブツ言う」、thump 「どんと打つ」などですが、日本語で同じ規則で造語すれば、「電灯がチカチカる」「彼はいつもモゴモゴる」「荷物をドサる」などのようになるのでしょうか。そうであれば英語(に限らずインドヨーロッパ語)はけっこう子供っぽい言語なんですね。


もっとも日本語の「風が吹く」の「吹く」などもひょっとして擬音語だったりして。


インドヨーロッパ語のオノマトペ(擬音語・擬態語)の規則と違って、アジアの言語では「繰り返す」規則があるようです。例えば、日本語では「バラバラ(になる)」、韓国語では「クギックギッ(「くしゃくしゃ」)、インドネシア語では「ジャランジャラン」(「歩く」、歩く擬態語と言われています)など。


考えてみれば、人類が最初に言葉をどうやって作ったのか、最初から「風」と言ったのか、「ビュービュー音をたてているものは、ビュービューということにしよう」と思ったのか。そう思ったかもしれませんね。

 

プチプチ

2014年4月2日水曜日

 
 
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