英語茶房の 英語小話 English footnote

 
 
 
 
 
 

頭を悩ませるのが「役割分担」。


日本人はこの言葉が大好きのようです。何かと言えば「役割分担」が出てきます。しかし英語では、あまりお目にかかったことがありません。おそらくそういう表現はあまりしないからだと思います。一般には「タイトル名」として使われることが多いのですが、英語ではおそらく Roles とか Responsibilities とか、で終わっているものと思われます。


ただどうしても「役割分担」と言いたい場合には、辞書を見ましょう。英辞朗では、division of roles, segregation of duties, sharing of roles などがあります。新和英大辞典では、the division of roles。


segregation (or separation) of duties という用語は、「分掌」とも訳されていて、英語でも SoD などと略語があるくらいで、それなりに意味のある表現だと思われます。Wikipedia には、is the concept of having more than one person required to complete a task という定義があり、読んでみると「役割分担」とはかなり違います。管理手法の一つみたいです。


さて、もっと簡単に「誰が何をやるか」ということを言いたい場合には、who does what というのがあります。まさしく文字通り「誰が何をやるか」です。これをハイフンで結ぶと、who-does-what という名詞ができあがります。


「役割分担表」「業務分担表」などの場合には、who-does-what chart や who-does-what list のようになります。


意味的には who does what が私は好きです。ただどうしても口語的に聞こえてしまうので、堅い文章では敬遠されがちです(ネイティブチェックではねられる)。そうなると無難に、Roles や Responsibilities などを使った方が、ネイティブチェックではねられないのでは、と思います。


会話などで、「じゃ、役割分担について話し合いましょう」というような場合には、


      Now let's discuss who does what.


でいいんじゃないでしょうか。

役割分担

2012年7月19日木曜日

 
 
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